調節緊張とは、眼のピント調節を担う毛様体筋が過度に緊張し、遠くを見る際にも十分に力が抜けなくなった状態を指します。本来、近くを見る時に働き、遠くを見る時に休む調節機能がうまく切り替わらなくなることで、見えにくさや眼精疲労を引き起こします。小児から若年者に多く、仮性近視の主な原因の一つです。

主な原因は、長時間の近見作業による目の使い過ぎです。スマートフォンやタブレット、ゲーム、読書などを近い距離で続けることで毛様体筋が緊張し続け、調節機能が正常に戻らなくなります。成長期の子どもは調節力が強いため影響を受けやすく、生活習慣の乱れも大きな背景となります。

調節緊張では、遠くがぼやける、黒板や標識が見えにくいといった症状が現れます。近くは比較的よく見える一方、目の疲れ、頭痛、肩こり、集中力の低下を伴うこともあります。視力が日によって変動しやすく、長時間の学習やスマートフォン使用後に症状が強くなるのが特徴です。

調節緊張の評価には、視力検査、屈折検査、調節機能検査を行います。必要に応じて散瞳薬を用い、毛様体筋の緊張を一時的に解除した状態で検査することで、真の近視との鑑別が可能です。視力低下が構造的な変化によるものか、調節異常による一時的なものかを正確に判断します。

治療の基本は、調節の緊張を和らげることです。近見作業の時間管理、正しい視距離の確保、定期的に遠くを見る休憩を取り入れるなどの生活指導を行います。症状に応じて調節を緩める点眼薬を使用することもあります。早期に対応することで、仮性近視や真性近視への進行予防が期待できます。

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